墓じまい後の遺骨はゆうパックでのみ郵送できる|梱包方法や注意点

墓じまい後の遺骨はゆうパックでのみ郵送できる|梱包方法や注意点
お悩み

墓じまいのために遺骨を取り出したけど、どうすれば良いのかな……。

お悩み

遺骨は郵送しても問題ないのかな。

本記事では、上記のようにお悩みの方に向け、墓じまい後の遺骨を郵送する方法や梱包方法、注意点を解説します。

30秒でわかる結論

遺骨の郵送は「ゆうパック」でのみ対応しています。

ヤマトや佐川などの宅配業者では対応不可なのでご注意ください。

墓じまいを進める中で、「遺骨は郵送できるの?」「遠方の寺院へ送る方法は?」と悩む方は少なくありません。

特に、改葬先の霊園や永代供養墓が遠方にある場合、遺骨を直接持参するのが難しいケースもあります。

実は、遺骨は日本郵便のゆうパックを利用すれば郵送することが可能です。

ただし、遺骨の郵送には梱包方法や必要書類、注意点など知っておくべきポイントがあるので、事前に流れを確認しておくことが大切です。

本記事では、墓じまい後の遺骨をゆうパックで郵送する方法や送料、梱包方法、注意点などをわかりやすく解説します。

目次

【結論】墓じまい後の遺骨はゆうパックでのみ郵送できる

墓じまい後の遺骨は、日本郵便の「ゆうパック」を利用すれば郵送できます。

遺骨は法律上「遺体の一部」として扱われますが、日本郵便では特例として適切に梱包された遺骨に限り、ゆうパックでの配送を認めています。

スミレ

一方で、ヤマト運輸や佐川急便などの宅配業者では、遺骨の配送を取り扱っていないことが一般的です。

墓じまいでは、以下のような場面で遺骨を郵送するケースがあります。

  • 永代供養墓や納骨堂へ送る
  • 散骨業者へ遺骨を送る
  • 遠方の寺院や霊園へ改葬する

遠方の寺院や霊園に納骨する場合や墓じまいをする方が高齢の場合には、遺骨を直接持参することが難しいケースもあるでしょう。

そのようなケースでは、ゆうパックによる郵送を検討することをおすすめします。

ただし、ゆうパックであればどんな形でも遺骨を郵送できるわけではなく、丁寧に梱包し、必要書類を準備しなければなりません。

次の章では、ゆうパックで遺骨を郵送する方法や必要書類について詳しく解説します。

ゆうパックで遺骨を郵送する方法・必要書類

ゆうパックで遺骨を郵送する場合、配達中に骨壺が壊れてしまわないように丁寧に梱包することが大切です。

具体的には、以下のような流れで準備や郵送手続きを進めます。

  • 遺骨を骨壺ごと丁寧に梱包する
  • 郵便局の窓口からゆうパックで発送する
  • 改葬許可証などの書類を同封して発送する

それぞれ詳しく解説していきます。

遺骨を骨壺ごと丁寧に梱包する

遺骨は通常、骨壺に納められており、郵送時にはそのまま送ります。

配達中に骨壺が壊れてしまわないように、緩衝材などで丁寧に梱包しなければなりません。

梱包方法の詳細については、本記事の後半で解説します。

郵便局の窓口からゆうパックで発送する

遺骨は通常の荷物と同様に、郵便局の窓口からゆうパックで発送します。

コンビニなどの取扱店からでも発送できますが、万が一のとき補償を受けられるセキュリティサービスを利用できないのでご注意ください。

スミレ

不測の事態に備えておきたいのであれば、郵便局窓口で手続きましょう。

改葬許可証などの書類を同封する場合もある

遺骨を供養先の寺院などに送る場合には、改葬許可証などといった必要書類を同封しなければなりません。

また、そもそもの問題として供養先の寺院などがゆうパックでの遺骨の受け取りに対応しているのか、そのまま供養してもらえるのかも確認しておきましょう。

遺骨の郵送を受け付けている寺院であれば、必要書類についても丁寧に教えてくれるはずです。

ゆうパックで遺骨を郵送するときの梱包方法

墓じまい後の遺骨をゆうパックで郵送する場合、配送中に骨壺が割れたり中身がこぼれたりしないよう、丁寧に梱包することが重要です。

遺骨の郵送自体は特別な資格がなくても可能ですが、扱うものが大切なご遺骨である以上、通常の荷物よりも慎重な梱包が求められます。

梱包方法には大きく分けて「自分で梱包する方法」と「送骨セットを利用する方法」があります。

自分で梱包する

最も一般的なのが、自分で骨壺を梱包してゆうパックで発送する方法です。

必要なものはホームセンターや通販などで揃えられるため、費用を抑えたい方に向いています。

梱包の基本的な手順は、以下の通りです。

  1. 骨壺を布や風呂敷で包む
  2. プチプチなどの緩衝材で全体を保護する
  3. 段ボール箱に入れる
  4. 箱の隙間に新聞紙や緩衝材を詰める
  5. 箱をしっかり封をする

特に重要なことは、箱の中で骨壺が動かないよう固定することです。

輸送中に箱が揺れると骨壺が破損する恐れがあるため、隙間をしっかり埋めておきましょう。

送骨セットを利用する

遺骨を郵送する際の不安を減らしたい場合は、送骨セット(送骨キット)を利用する方法もあります。

送骨セットとは

遺骨の郵送に必要な梱包資材や発送用の箱などが一式そろったサービス

送骨セットは寺院や霊園、散骨業者などが提供している場合もあり、近年利用する方が増えています。

また、ご自身でAmazonや楽天などで送骨セットを購入することも可能です。

送骨セットには、以下のようなものが含まれています。

  • 専用の梱包箱
  • 緩衝材
  • 遺骨を包む袋や布
  • 発送用のゆうパック伝票
  • 梱包方法の説明書

送骨セットは説明書通りに梱包すればよいため、初めて遺骨を郵送する方でも比較的安心して準備できるのがメリットです。

一方で、送骨セットには数千円程度の費用がかかる場合があるので、自分で梱包するより費用がかかります。

遺骨を郵送する際に起きやすいトラブルと対処法

ゆうパックを利用すれば自分で遺骨を郵送できますが、遺骨の状態によってはどのように発送すれば良いか迷ってしまうこともあるでしょう。

ここでは、遺骨を郵送する際に起きやすいトラブルと対処法を解説します。

骨壺の中に水が溜まっている

墓じまいで取り出したばかりの骨壺には、結露や雨水が溜まっていることがよくあります。

そのまま郵送すると、移動中に水が漏れて段ボールがふやけたり、カビの原因になったりします。

スミレ

そのため、発送前に一度蓋を開けて遺骨の状態や骨壺の中身を確認してみましょう。

万が一、水が溜まっている場合には水を抜き、遺骨が湿っている場合には天日干しすることをおすすめします。

    遺骨を粉骨して送りたい

    散骨や小さな納骨堂への改葬を検討している場合、遺骨をパウダー状にする「粉骨」をしてから送ることも可能です。

    スミレ

    粉骨して遺骨を郵送すれば、容積が小さくなるため、送料を抑えられる場合があります。

    ただし、自分で粉骨することは現実的ではないため、専門業者や送骨セットを提供している業者に相談すると良いでしょう。

    家族・親族が遺骨を郵送することに反対する

    遺骨を「荷物」として郵送することに対し、心理的な抵抗感や「故人に失礼だ」と感じる親族も少なくありません。

    後から「なんてことをしたんだ」「勝手なことをして」と言われることを防ぐためにも、独断で進めず、事前に家族や親族と話し合っておきましょう。

    スミレ

    例えば、遺骨を郵送することに抵抗感がある家族や親族が、遺骨を自分たちが運ぶと提案してくれるかもしれません。

    墓じまい後の供養方法についても共有しておけば、郵送について納得してくれる場合もあります。

    ゆうパックで遺骨を郵送するときの送料

    墓じまい後の遺骨をゆうパックで郵送する場合、送料は通常のゆうパックと同じ料金体系が適用されます。

    スミレ

    遺骨の郵送だからといって特別料金がかかるわけではありません。

    特別な追加料金がかかるわけではないため、一般的な荷物と同じように発送することが可能です。

    ゆうパックの料金は、主に次の2つの要素によって決まります。

    • 荷物のサイズ
    • 発送元と配送先の距離

    骨壺を郵送する場合は、梱包後の箱のサイズによって料金が決まります。

    骨壺の大きさにもよりますが、一般的には60サイズ〜80サイズ程度になるケースが多いでしょう。

    例えば、60サイズの荷物の場合、送料の目安は次のようになります。

    • 同じ地域内:800円前後
    • 近隣地域:900円〜1,000円程度
    • 遠方地域:1,200円〜1,500円程度

    ※実際の料金は地域や時期によって変わるため、郵便局や日本郵便の公式サイトで確認してください。

    また、寺院や霊園、散骨業者などが提供する送骨セットを利用する場合は、送料がセット料金に含まれていることもあります。

    いずれにしても、遺骨を郵送する際は通常の荷物よりも丁寧な梱包が必要になるため、送料だけでなく梱包資材や送骨セットの費用も含めて準備しておくと安心です。

    ゆうパックで遺骨を郵送するときの注意点

    墓じまい後の遺骨をゆうパックで郵送することは可能ですが、遺骨は故人の大切な遺物であるため、いくつか注意しておきたいポイントがあります。

    ここでは、特に知っておきたい注意点を解説します。

    遺骨を勝手に処分してはいけない

    墓じまいをすると、遺骨の扱いに悩む方も少なくありません。

    しかし、遺骨を自分の判断で処分することは避けましょう。

    スミレ

    遺骨を勝手に処分する行為は法律に触れる可能性があるからです。

    日本では法律により、遺骨は墓地や納骨堂などの許可された場所に埋葬・収蔵することが原則とされています。

    また、遺骨をみだりに遺棄した場合は、刑法190条の「死体損壊等罪」に該当する可能性があります。

    そのため、墓じまい後の遺骨は、次のような方法で適切に供養する必要があります。

    • 永代供養墓に納骨する
    • 納骨堂に安置する
    • 樹木葬を利用する
    • 散骨する

    遺骨は故人の尊厳に関わる大切なものです。

    トラブルや法的問題を避けるためにも、適切な供養方法を選び、正しい手続きを踏んで対応しましょう。

    供養方法によっては送骨後に取り出せなくなる

    遺骨を郵送する際は、納骨後に遺骨を取り出せるかどうかも確認しておく必要があります。

    例えば、合祀型の永代供養墓では、複数の遺骨を一緒に埋葬するため、一度納骨すると後から取り出すことができない場合があります。

    散骨の場合も同様で、海や山などに散骨すると、当然ながら遺骨を回収することはできません。

    そのため、送骨して納骨したあとに「やはり別の供養方法にしたい」と思っても、変更できないケースがあります。

    スミレ

    後悔しないためにも、供養方法の内容や納骨後の取り扱いについて事前に確認しておくことが大切です。

    ゆうパックの損害賠償補償は原則として遺骨は対象外である

    ゆうパックには、荷物の破損や紛失があった場合に補償を受けられる損害賠償制度(上限30万円)があります。

    しかし、遺骨の場合は補償を受けられない恐れもあるのでご注意ください。

    遺骨は金銭的な価値を算定できない性質のものとされるため、原則として損害賠償の対象外とされることがあるからです。

    スミレ

    万が一配送事故が起きた場合、骨壺など金銭的価値を算出できる部分のみ補償を受けることになるでしょう。

    そのため、遺骨を郵送する際は次の点を特に意識しておきましょう。

    • 骨壺をしっかり梱包する
    • 郵便局の窓口から発送する
    • 送り先と事前に受け取り確認をする

    遺骨は取り替えのきかない大切なものです。

    郵送する場合は、配送方法や梱包方法を慎重に検討し、安全に供養先へ届けられるよう準備を整えることが大切です。

    墓じまい後に遺骨を郵送するときによくある質問

    最後に、墓じまい後に遺骨を郵送するときによくある質問を回答と共に紹介していきます。

    遺骨を郵便で送ることはできますか?

    結論から言うと、遺骨は郵便で送ることが可能です。

    ただし、利用できる配送方法は日本郵便の「ゆうパック」に限られます。

    遺骨は法律上「遺体の一部」として扱われるため、一般的な宅配便では配送を受け付けていない場合がほとんどです。

    一方、日本郵便では、適切に梱包された遺骨に限り、ゆうパックでの配送を認めています。

    墓じまいで遺骨を取り出した後はどうすれば良いですか?

    墓じまいでお墓から遺骨を取り出した後は、新しい供養先を決めて納骨する必要があります。

    墓じまいは単にお墓を撤去することではなく、遺骨を別の場所で供養する「改葬」の手続きでもあります。

    遺骨の主な供養方法には、以下のようなものがあります。

    • 永代供養墓に納骨する
    • 納骨堂に安置する
    • 樹木葬を利用する
    • 海や山などで散骨する
    • 手元供養として自宅で保管する
    遺骨はなぜゆうパックでしか送れないのですか?

    遺骨がゆうパックでしか送れない理由は、多くの宅配業者が遺骨の配送を取り扱っていないためです。

    遺骨は通常の荷物とは異なり、精神的・倫理的な配慮が必要なものであり、破損や紛失が起きた場合の責任問題もあるため、取り扱いを避けている配送業者が多いのが現状です。

    その中で、日本郵便は遺骨の郵送について一定のルールを設け、ゆうパックでの配送を認めています。

    遺骨をゆうパックで送る際、伝票の品名には何と書けば良いですか?

    正直に「遺骨(骨壺)」と記載して問題ありません。

    ゆうパックは遺骨の配送を正式に認めている唯一のサービスであり、中身を明確にすることで郵便局側でも慎重に扱ってくれる可能性が高まります。

    まとめ|事前に梱包・郵送方法を確認しておくと安心です

    墓じまい後の遺骨は、日本郵便のゆうパックを利用すれば郵送できます。

    遠方の寺院や霊園へ納骨する場合や、散骨業者へ送る場合などに利用されることが多い方法です。

    郵送する際は、骨壺が破損しないよう丁寧に梱包し、送り先の受け入れ体制や必要書類を事前に確認しておくことが大切です。

    また、供養方法によっては遺骨を取り出せなくなる場合もあるため、親族とよく相談してから手続きを進めましょう

    スミレ

    大切な遺骨を安心して供養できるよう、事前準備をしっかり整えておくことが重要です。

    シェアしていただけると嬉しいです!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    この記事を書いた人

    祖母の墓じまいを手伝った経験をきっかけに「やさしい墓じまいガイド」を運営。墓じまいの手続きや費用、供養方法など、初めてでも分かりやすい終活情報を発信しています。本業は、Webマーケター・ライターで相続関係の記事を多く執筆してきました。

    コメント

    コメントする

    目次