お悩み墓じまい当日は親族も呼ぶべきなのかな?



何時間くらいかかるのかしら……何を準備しておけばよいのだろう……
本記事では、上記のようにお悩みの方に向け、墓じまい当日の流れや参加する際の基本的なマナーについて解説します。
墓じまい当日は、閉眼供養や遺骨の取り出し、墓石の撤去などの手続きがあります。
数時間程度で完了するものの、業者や家族・親族との調整など事前準備が非常に重要となってきます。
墓じまい当日は、閉眼供養や遺骨の取り出し、墓石の撤去など、普段経験しない手続きが続きます。
施主として参加する場合は、僧侶や石材店との調整、参列者への案内、必要な持ち物の準備などを事前に済ませておくことが大切です。
また、親族として参列する場合も、服装や香典、数珠の有無など、基本的なマナーを知っておくと安心です。
本記事では、墓じまい当日の流れや所要時間、参加する際の準備・マナーを解説します。
墓じまい当日の流れ
墓じまい当日は、閉眼供養から遺骨の取り出し、墓石の撤去、区画の引き渡しまで、いくつかの工程に分かれて進みます。
- 集合・受付
- 閉眼供養(魂抜き)
- 遺骨の取り出し
- 墓石の撤去・聖地
- 更地の確認・引き渡し
すべての作業に親族が立ち会うとは限りませんが、全体の流れを把握しておくと、当日慌てずに対応しやすくなります。
集合・受付
墓じまい当日は、まずお墓がある霊園や寺院に集合します。
施主や親族、石材店、僧侶など、当日立ち会う人がそろったら、管理事務所や寺院で受付を行います。
受付では、改葬許可証や埋葬証明書、事前に提出した書類の確認が行われることがあります。
必要書類を忘れると、遺骨の取り出しや改葬が進められない場合もあるため、前日までに確認しておきましょう。
親族が複数参加する場合は、開始時間より少し早めに集まり、当日の流れや役割を共有しておくと安心です。
閉眼供養(魂抜き)
墓じまいでは、遺骨を取り出す前に閉眼供養を行うのが一般的です。
お墓に宿っているとされる故人の魂を抜き、墓石を「供養の対象」から通常の石へ戻すための法要
僧侶に読経してもらい、参列者は焼香や合掌をして故人へ感謝を伝えます。
宗派や寺院によって作法は異なりますが、難しく考えすぎる必要はありません。
服装は平服でよい場合もありますが、親族や寺院の考え方に合わせ、落ち着いた色味の服装を選ぶと無難です。
遺骨の取り出し
閉眼供養が終わると、石材店がカロートと呼ばれる納骨室を開け、遺骨を取り出します。
遺骨は骨壺に入った状態で納められていることが多いですが、地域やお墓の古さによっては、土に還す形で納骨されている場合もあります。
取り出した遺骨は、施主が確認したうえで、改葬先へ運ぶために一時的に預かる流れになります。
骨壺が汚れていたり破損していたりする場合もあるため、あらかじめ新しい骨壺や風呂敷、箱などを準備しておくと安心です。


墓石の撤去・整地
遺骨の取り出しが完了したら、石材店が墓石や外柵、基礎部分などを撤去します。
重機や工具を使う作業になるため、参列者が近くで見守る必要はありません。
安全確保のため、作業中は指定された場所で待機するのが基本です。
墓石を撤去した後は、墓地の区画を平らにならし、返還できる状態に整えます。
霊園や寺院によって、砂利を敷く、土をならすなど、返還時の条件が決められていることもあります。
更地の確認・引き渡し
撤去と整地が終わったら、施主が現地を確認しましょう。
- 墓石や基礎が残っていないか
- 区画が管理者の指定する状態に戻っているか
上記のことなどを確認し、問題がなければ引き渡しとなります。
霊園や寺院の管理者が立ち会う場合は、その場で返還手続きや確認書類のやり取りを行うこともあります。
後からトラブルにならないよう、作業完了後の写真を撮っておくと安心です。
墓じまい当日の所要時間の目安
墓じまい当日の所要時間は、閉眼供養から遺骨の取り出しまでであれば、1〜2時間程度が目安です。
閉眼供養そのものは30分前後で終わることが多く、その後に遺骨の取り出しや確認を行います。
ただし、墓石の撤去や整地まで同日に行う場合は、半日程度かかることもあり、お墓の大きさ、墓石の数、重機が入れるかどうか、天候などによって作業時間は変わります。
親族が参加する場合は、法要と遺骨の取り出しまで立ち会い、墓石の撤去作業中は帰宅するケースもあります。
高齢の親族や遠方から来る人がいる場合は、全工程に参加してもらう必要があるかを事前に確認しておきましょう。


【施主向け】当日までに済ませておくべき準備
墓じまい当日は、僧侶による閉眼供養や遺骨の取り出し、墓石の撤去など、複数の作業が続きます。
施主は当日の中心となって動く立場になるため、事前準備を済ませておくことが大切です。
落ち着いて故人を見送るためにも、僧侶や石材店との調整、費用の準備、参列者への案内などを早めに進めておきましょう。
僧侶・石材店との調整
墓じまい当日までに、僧侶と石材店のスケジュールを確定させておきます。
閉眼供養を行う場合は、僧侶に日時や場所、当日の流れを伝え、読経をお願いできるか確認します。
寺院墓地の場合は、菩提寺の住職に依頼するのが一般的ですが、霊園や公営墓地では自分で僧侶を手配するケースもあります。
石材店には、遺骨の取り出しや墓石撤去の開始時間、作業範囲、当日に必要な立ち会いの有無を確認しておきましょう。
閉眼供養後すぐに遺骨を取り出す場合は、僧侶の読経が終わる時間に合わせて石材店に待機してもらう必要があります。
お布施の準備
閉眼供養を僧侶に依頼する場合は、お布施の準備も必要です。
お布施の金額は寺院や地域、法要の内容によって異なりますが、事前に寺院へ確認しておくと安心です。
直接「いくらですか」と聞きにくい場合は、「皆さんどのくらいお包みされていますか」「目安を教えていただけますか」と尋ねるとよいでしょう。
お布施は、白無地の封筒や不祝儀袋に入れて用意し、表書きは「御布施」とし、下部に施主の名前を書くのが一般的です。
寺院から遠方に来てもらう場合は、お布施とは別に「御車代」を包むこともあります。


お墓の掃除
墓じまいをするお墓であっても、当日までにできる範囲で掃除をしておくことをおすすめします。
閉眼供養は、これまで家族を見守ってくれたお墓に感謝を伝える場でもあります。
墓石の汚れを軽く落とし、花立てや線香皿の周りを整えておくだけでも、気持ちよく当日を迎えられます。
祖母が墓じまいをした際にも、高齢で動きにくい祖母の代わりに私にとっての叔父夫婦などが事前にお墓の掃除をしておいてくれました。
当日、お墓が汚れていたり雑草が生えていたりすると、供養に集中できなかったと思うので本当にありがたかったです。
参列者への案内
墓じまいに親族が参加する場合は、日時や集合場所、服装、持ち物、当日の流れを事前に案内しておきます。
特に、墓じまいは通常の法要と異なり、閉眼供養の後に遺骨の取り出しや墓石撤去が行われるため、どこまで立ち会うのかを共有しておくことが大切です。
案内では、「閉眼供養のみ参加」「遺骨の取り出しまで立ち会い」「撤去後の確認まで参加」など、参加範囲の目安を伝えておくと親族も予定を立てやすくなります。
高齢の親族や遠方から来る人がいる場合は、駐車場の有無、最寄り駅からの移動方法、休憩できる場所も知らせておくと親切です。
【参列者向け】墓じまい当日に参加する際の基本マナー
墓じまい当日に親族として参加する場合、通常の法事とは少し異なる点があります。
閉眼供養などの法要に加え、遺骨の取り出しや墓石の撤去を伴うため、服装や持ち物、香典の扱いに迷う方も多いでしょう。
基本的には、施主や寺院・霊園の方針に合わせることが大切です。
判断に迷う場合は、自己判断で準備するのではなく、事前に施主へ確認しておくと安心です。
服装選び
墓じまい当日の服装は、閉眼供養などの法要があるかどうかによって考え方が変わります。
僧侶を招いて読経を行う場合は、喪服またはそれに近い落ち着いた服装を選ぶのが無難です。
男性であれば黒や紺、グレーのスーツ、女性であれば黒や濃紺のワンピース、スーツなどが適しています。
完全な喪服でなくても、派手な色柄や露出の多い服装は避けましょう。
一方で、家族だけで簡単に見送る場合や、施主から「平服で」と案内される場合もあります。
この場合の平服は普段着という意味ではなく、法要の場にふさわしい控えめな服装を指し、黒・紺・グレー・ベージュなどの落ち着いた色を選び、カジュアルすぎる服装は避けると安心です。
また、墓じまい当日は屋外で過ごす時間が長くなることがあります。
足元が悪い墓地や坂道、砂利道を歩く場合もあるため、ヒールの高い靴や滑りやすい靴は避け、歩きやすい靴を選びましょう。
香典(お金)の準備
墓じまいに参加する際、香典を持参すべきか迷う方も多いですが、必ず必要とは限りません。
墓じまいは葬儀や年忌法要とは異なり、施主が中心となってお墓を整理する手続きでもあるため、香典を受け取らない方針の家庭もあります。
まずは、案内状や施主からの連絡に「香典不要」「お気遣いなく」などの記載がないか確認しましょう。
特に親族間では、香典を包むかどうかの考え方が家庭によって大きく異なります。判断に迷う場合は、他の親族に確認するか、施主に「何か用意した方がよいですか」と聞いておくとよいでしょう。
施主が辞退しているにもかかわらず無理に渡すと、かえって気を遣わせてしまうこともあります。
祖母が墓じまいをしたときには、香典は受け取っていませんでした。
ただ、親族が缶ジュースなど祖母が持ってくるには重たいお供えものを持参してくれ助かったと話していました。
当日の持ち物
墓じまい当日に参加する際は、数珠、ハンカチ、飲み物、必要に応じてお供え物などを用意しておくと安心です。
閉眼供養で読経や焼香がある場合は、数珠を持参するとよいでしょう。
必須ではない場合もありますが、法要の場では持っていると落ち着いて参列できます。
ハンカチやティッシュも忘れずに準備しておきましょう。
墓じまいは事務的な手続きに見えても、長年お参りしてきたお墓との別れの場であり、思いがけず気持ちがこみ上げることもあります。
また、屋外での待ち時間が長くなることもあるため、夏場は飲み物や日よけ、冬場はカイロや防寒具があると安心です。
お供え物や供花を持参したい場合は、事前に施主へ確認しましょう。
墓石を撤去するため、当日中に持ち帰りが必要になることもあります。
祖母が墓じまいをしてくれたときには、親族がお供えを持ってきてくれたのですが、欲しがる子供にあげたり自分で持ち帰ったりしていました。
墓じまいの閉眼供養時に起きやすいトラブルと対処法
墓じまいの当日は、閉眼供養や遺骨の取り出しなど、普段経験しない手続きが続きます。
そのため、事前に準備をしていても、当日になって思わぬトラブルが起きることがあります。
特に多いのが、悪天候による進行の変更、遺骨の状態に関する問題、家族・親族間の意見の食い違いです。
墓じまいは一度きりの大切な節目であるため、慌てず対応できるよう、起こりやすいトラブルと対処法をあらかじめ知っておきましょう。
当日悪天候に見舞われてしまう
墓じまいの閉眼供養は屋外で行われることが多いため、雨や強風、猛暑、積雪などの影響を受けやすい行事です。
小雨程度であれば予定通り行うケースもありますが、台風や大雨、落雷のおそれがある場合は、参列者の安全を優先する必要があります。
特に、高齢の親族が参加する場合、足元が滑りやすくなった墓地を歩くのは危険です。
悪天候が予想される場合は、前日または当日の朝に、僧侶・石材店・霊園管理者へ連絡し、予定通り実施できるか確認しましょう。
遺骨の状態が悪い
墓じまいでは、閉眼供養の後に遺骨を取り出しますが、実際に納骨室を開けてみるまで遺骨の状態がわからないこともあります。
古いお墓では、骨壺の中に水が入っていたり、骨壺が破損していたり、遺骨が土や湿気の影響を受けていたりする場合があります。
長年お墓に納められていた遺骨は、想像していたより状態が悪いことも珍しくありません。
遺骨が濡れていたり、骨壺が割れていたりした場合には、新しい骨壺や袋に移し替える必要があることもあります。
改葬先によっては、納骨前に乾燥や洗骨が必要になる場合もあるため、事前に受け入れ先へ確認しておくと安心です。
家族・親族で揉めてしまう
墓じまいでは、当日になって家族や親族の意見が食い違い、揉めてしまうこともあります。
「本当に墓じまいしてよかったのか」「遺骨をどこに移すのか」「費用負担はどうするのか」といった問題は、感情が絡みやすいものです。
特に、事前に十分な説明がないまま当日を迎えると、参列者が不満や不安を口にし、法要の場の雰囲気が悪くなってしまうことがあります。
こうしたトラブルを防ぐには、墓じまいを決めた理由や改葬先、当日の流れを事前に共有しておくことが大切です。
親族全員の同意を完全に得るのが難しい場合でも、施主が一方的に進めるのではなく、「維持管理が難しくなった」「今後も供養を続けるために移す」といった背景を丁寧に説明しておきましょう。


墓じまいの当日についてよくある質問
最後に、墓じまい当日の施主の流れや参加者のマナーについてよくある質問をQ&A形式でまとめました。
- 数珠は持っていく必要がありますか?
-
墓じまい当日に閉眼供養を行う場合は、数珠を持参するのが望ましいでしょう。
閉眼供養では、僧侶による読経や焼香、合掌を行うことが多く、通常の法要と同じように数珠を使う場面があります。
必ずなければ参加できないというものではありませんが、持っている場合は忘れずに持参すると安心です。
- 墓じまい当日に会食は開くべきですか?
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墓じまい当日の会食は、必ず開かなければならないものではありません。
年忌法要では、読経後に親族で会食を行うことがありますが、墓じまいの場合は、閉眼供養や遺骨の取り出し、撤去作業などが中心になるため、会食を省略する家庭も少なくありません。
- 墓じまいを避けるべき時期はありますか?
-
墓じまいを行う時期に、法律上の明確な決まりはありません。
基本的には、寺院や霊園、石材店、親族の都合が合う日を選んで問題ありません。ただし、現実的には避けた方がよい時期や、慎重に調整した方がよい時期があります。
例えば、真夏や真冬は参列者の負担が大きくなりやすいので避けた方がよいでしょう。
他には、お盆やお彼岸、年末年始は、寺院や霊園、石材店が忙しくなる時期なので避けた方が無難です。
まとめ|墓じまいでは事前の準備と情報共有が大切です
墓じまい当日は、故人や先祖に感謝を伝え、これまで守ってきたお墓を整理する大切な節目です。
閉眼供養から遺骨の取り出し、墓石の撤去までの流れを事前に把握しておけば、当日も落ち着いて対応しやすくなります。
施主は僧侶・石材店・親族との調整を早めに行い、参列者も服装や持ち物などのマナーを確認しておきましょう。
悪天候や遺骨の状態、親族間の意見の違いなど、想定外のことが起きる場合もありますが、事前準備と丁寧な共有によってトラブルを防ぎやすくなります。









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